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熱中症による死亡災害発生状況

2011/06/28

厚労省から熱中症による死亡災害発生状況が公表されました。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei43/

平成22年の死亡災害発生件数は統計と取り始めた平成9年以降最高、年平均の2倍以上の47件となりました。発生件数の少なかった前年、平成21年の8件からは約6倍という驚きの数字です。確かに昨夏の異常な暑さは今でも思い出されます。節電が要求される今夏は熱中症対策に、それぞれの立場で工夫を凝らした対策が必要となるのでしょう。

業種別の発生件数はやはり建設業が最も多く、次が製造業、そして、20年、21年と発生件数0だった農業が6件と3番目でした。この結果には昨夏の異常な暑さが影響したように感じます。

「熱中症を防ごう」という厚労省のパンフレットがあります。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/dl/h0616-1b.pdf

ここではWBGT値の活用をすすめています。熱中症防止には有効なのですが、難しい数字を並べると実効する気になれないものですし、発生件数の多かった建設業など外部での作業には導入しにくい事情もあるでしょう。このパンフレットではWBGT値活用の説明以外の部分の方が実際には参考になるのではないでしょうか。熱中症の症状の分類や対応方法、日常の健康管理の重要さなどの説明があります。また別に「職場における熱中症予防対策マニュアル」もあります。より詳しい情報がこれより得られます。(ボリュームがあるので、全部に目を通すには時間が必要ですが。)

最初の死亡災害発生状況に戻ると月別では7月、8月に集中しています。気温が高い季節が7月、8月なのですから当然ですが、梅雨があけ、急に暑さが増した7月初旬はまだ体が対応しきれない時期ということもあるでしょう。まさにこれからの時期です。今から熱中症に対しての知識を少し深めてから、対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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